2012年08月20日

映画『聯合艦隊司令長官 山本五十六』を見て

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映画『聯合艦隊司令長官 山本五十六』をDVDで見た。TSUTAYAに行く度に借りようと思っていたが、いつもすべてが借りられていて、待ちに待ったようやくの観賞となった。

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好戦好きの人にぜひこの映画を見てもらって、猛省してもらいたいもの。僕の好きな軍人、コリン・パウエルもそうだが、山本五十六といった優秀な軍人ほど戦争を回避しようとする。映画の中でも出てきたセリフだが、「いったん、事を構えたら、どちらかの国土が焦土と化すまで後戻り出来ないのが戦」だからだ。

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山本五十六が、1921年のワシントン会議に日本首席全権委員として出席した加藤友三郎の言葉を引用し、次のように新聞記者たちに語っていたシーンが印象的だった。

「国防は国力に相応する武力を整うると同時に、国力を涵養し、一方、外交手段により戦争を避くることが、目下の時勢において国防の本義なりと信ず。即ち、国防は軍人の専有物にあらず」

当時の日本の新聞社は「報国報道」。大本営発表を繰り返し、嘘を報道していた。そして、それが負け戦の中で、戦線を拡大させ、戦争の犠牲者を内外でますます増やしていくことにつながった。例えば、日本軍はガダルカナル島で敗れるが、当時の新聞はそれを「撤退」と決して呼ばない。「転進」とだけ報じ、いけいけどんどんの報道をし続ける。自国に都合の悪いことは報じない。この「権力の代弁者」としての報道システム、つまり、お上からの情報を一方的に伝達するシステムは今も変わっていないように思える。記者クラブを通じたアクセスジャーナリズムがこの国でははびこり、シビックジャーナリズムが十分に育まれていない。

進行中の日韓、日中の領土問題を見ても、それをあおる政治家とマスコミ。戦前の教訓が生かされていない。こういう時ほど、泰然自若として冷静に対応すべきものだ。



posted by Kosuke at 00:31| Comment(5) | 映画